今月の主題 リンパ系疾患へのアプローチ
リンパ系疾患の臨床
多発性骨髄腫—診断基準,病期分類,症状
加納 正
1
Tadashi Kanoh
1
1京都大学医学部・第1内科
pp.1782-1785
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219256
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骨髄腫は,血清・尿蛋白の電気泳動上均一成分(M成分)として把握される単クローン性IgG,IgA,IgD,IgE,Bence Jones(BJ)蛋白を産生分泌する形質細胞の腫瘍性増殖疾患である.骨髄腫は,1)顕性(overt),2)変異型(variant),3)前骨髄腫(premyeloma)の3つのカテゴリーに分けて考えるとよい(表1)1).後述のように,2)と3)についての正しい認識は,有害な治療を避けるためにきわめて重要である.
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