多発性骨髄腫診療の新時代を迎えて-診断と治療に吹き込む「新しい風」 多発性骨髄腫の診断
多発性骨髄腫の病期分類と予後予測
斉藤 貴之
1
,
塚本 憲史
,
村上 博和
1群馬大学医学部附属病院 腫瘍センター
キーワード:
Beta 2-Microglobulin
,
Calcium
,
Serum Albumin
,
危険因子
,
Hemoglobins
,
骨髄腫-多発性
,
骨髄腫タンパク質
,
腫瘍進行度
,
分類
,
Fluorescence in Situ Hybridization
,
リスク評価
Keyword:
beta 2-Microglobulin
,
Calcium
,
Classification
,
Hemoglobins
,
Multiple Myeloma
,
Myeloma Proteins
,
Neoplasm Staging
,
Risk Factors
,
Serum Albumin
,
In Situ Hybridization, Fluorescence
,
Risk Assessment
pp.221-226
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011312131
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・多発性骨髄腫の病期分類は、1975年に発表されたヘモグロビン、血清Ca、M蛋白濃度、骨病変スケールの評価を基にしたDurie & Salmonの病期分類が広く知られ、汎用されてきた。・2005年には、International Myeloma Working Groupが発表した血清β2ミクログロブリン(sB2M)と血清アルブミン(sAlb)の組み合わせによるInternational Staging System(ISS)の新たな病期分類が提唱された。・現在、染色体分析やFISH法による細胞遺伝学的所見を用いたリスク分類が新たに提唱されている。・今後、ISSに細胞遺伝学所見を組み合わせたリスク分類が主流になると考えられ、それらは新薬を中心とした適切な治療選択に役立つであろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2011