今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで
質疑応答
アンギオテンシンⅠ変換酵素阻害剤の使い方
阿部 功
1
,
尾前 照雄
1,2
Isao Abe
1
,
Teruo Omae
1,2
1九州大学医学部・第2内科
2国立循環器病センター
pp.462
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218948
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アンギオテンシンI変換酵素阻害剤(CEI)は,アンギオテンシンⅠ(AⅠ)から強力な昇圧物質であるアンギオテンシンⅡ(AⅡ)への変換を阻害すると同時に,降圧系ホルモンであるキニンの不活化を抑制する.したがって理論的には昇圧系の抑制と降圧系の活性化により降圧作用を発揮することになる.経口投与可能なCEIとして最初に開発されたカプトプリルは現在臨床的に応用されており,治験成績も豊富であるので,以下カプトプリルについて述べる.
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