今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで
心不全治療に関する具体的対処法
〈薬の使い方〉
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬の使い方
廣岡 慶治
1
,
是恒 之宏
2
1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター循環器科
2独立行政法人国立病院機構大阪医療センター臨床研究部
pp.1862-1865
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101166
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ポイント
ACE阻害薬は慢性心不全治療の基本薬である.
ACE阻害薬は忍容性があれば最大限投与量を増やすのがよい.
長時間作用型ACE阻害薬でも1日2回投与するほうが好ましい.
血圧が低めでも極少量より導入を試みる.
腎機能低下例にはエナラプリルを血清クレアチニン値とカリウム値に注意し,極少量から用いる(肝・腎排泄型のテモカプリルを用いるのも一つの方法).
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