今月の主題 胃・十二指腸潰瘍—その基礎と臨床のすべて
胃・十二指腸潰瘍の治療
薬物療法の実際
西元寺 克礼
1
,
岡部 治弥
1
Katsunori Seigenji
1
,
Haruya Okabe
1
1北里大学医学部・内科
pp.2744-2745
発行日 1983年12月10日
Published Date 1983/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218815
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消化性潰瘍の薬物療法の基本となるのは,攻撃因子抑制剤と防御因子増強剤である.攻撃因子を抑制する薬剤では長い間基本薬とされてきた制酸剤,抗コリン剤に代わりH2-ブロッカー,選択的抗ムスカリン製剤が主流となりつつある.これらは,従来の抗潰瘍剤に比し強力な酸分泌抑制効果,潰瘍治癒促進効果が証明されているが,一方では投与中止後の高い再発率が報告されており,これら新しい薬剤の適応,投与期間などが検討されつつある.
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