今月の主題 胃・十二指腸潰瘍—その基礎と臨床のすべて
胃・十二指腸潰瘍の治療
内科的療法の基本方針
市岡 四象
1
Shisho Ichioka
1
1東京女子医科大学第2病院・中央検査科
pp.2742-2743
発行日 1983年12月10日
Published Date 1983/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218814
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胃・十二指腸潰瘍の治療目的は,①自覚症状の消失,②潰瘍治癒の促進,③再発防止による潰瘍歴の離脱,すなわち永久治癒をねらっている1).
この目的に向かって永年にわたって治療法が検討されているが,近年ヒスタミンH2受容体拮抗剤をはじめとして選択的ムスカリン拮抗剤などの,従来の抗コリン剤とはまったく作用機序の異なる新しい抗潰瘍剤が登場し,その結果,自覚症状は短期間に消失するものが多く,一般に治療日数も従来の薬剤よりも短縮しているという報告が多い.
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