今月の主題 胃・十二指腸潰瘍—その基礎と臨床のすべて
病因と病態生理
潰瘍と胃運動
伊藤 漸
1
Zen Itoh
1
1群馬大学医療短期大学部
pp.2708-2709
発行日 1983年12月10日
Published Date 1983/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218804
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胃・十二指腸潰瘍の病因や病態生理を胃運動の面から科学的,総合的に研究した報告は少ない.とくに胃運動は食物の消化を行っている食後の時期と胃内が空虚になっている空腹期とではそれぞれの収縮運動の機能とその調節機構が異なることはごく最近になってわかってきたので,こうした概念に基づく潰瘍の研究が少ないのも当然である.本稿においては,まず胃運動の記録法や収縮パターンについて説明し,その上で潰瘍に関する最近の知見を紹介する.
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