増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅷ 内分泌・代謝疾患治療薬
糖尿病
198.糖尿病性神経障害の薬物治療
堀田 饒
1
,
坂本 信夫
1
1名古屋大学医学部・第3内科
pp.2243-2245
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221318
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糖尿病性神経障害の分類は,病因論的,解剖学的あるいは機能的要素を加味した基準により種々提唱されているが,臨床的には,①広汎性対称性神経障害(diffuse symmetrical neuropathy)と,②単発性神経障害(mononeuropathy)とに二大別される.前者は,発症頻度の高い多発性神経障害(polyneuropathy)や自律神経障害(autonomicneuropathy)をいい,後者は混合性脊髄神経(mixed spinal nerve)あるいは脳神経が冒されるものをいう.ここでは,発症頻度も高く,患者に与える苦痛も大きい多発性神経障害に焦点を絞って述べてみたい.
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