臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
IX.代謝・栄養障害
糖尿病合併症の治療
199.立ちくらみが激しいとき
姫井 孟
1
Hajime Himei
1
1総合病院岡山赤十字病院・内科
pp.2538-2539
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218740
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症例
54歳男性,糖尿病歴9年,増殖性網膜症,腎症(ネフローゼ型),神経障害を合併し,いわゆるTriopathyの状態で,両下肢知覚異常の他,心窩部膨満感,頑固な便秘を訴え,膀胱残尿800mlがあった.深呼吸負荷時の心電図上のR-R間隔最大変動幅1)は18.3msecと著しく減少し,副交感神経機能の障害が示唆されたが,顔面,両下肢に浮腫があり,廊下の歩行困難を訴え,起立時あるいは夜間放尿時に失神し,倒れることがある.横臥位血圧188〜110mmHg,立位血圧102〜70mmHgであった.
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