臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
IX.代謝・栄養障害
糖尿病合併症の治療
197.四肢の激痛,激しいしびれ感
工藤 守
1
,
織田 一昭
2
Mamoru Kudo
1
,
Kazuaki Oda
2
1斗南病院・内科
2市立札幌病院・内科
pp.2532-2533
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218738
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症例
42歳,女性,T. S. 糖尿病罹病期間:約4年,抗糖尿病治療:インスリン,合併症:糖尿病性網膜症,糖尿病性自律神経障害.
四肢の激痛,激しいしびれ感が約1年間出現しており,アキレス腱反射消失および知覚低下も認めた.その間ビタミンB1およびMethyl Cobalaminの経口投与を行い,あわせてIndomethacinの経口投与も実行したが効果を認めなかった.さらにCarbamazepine(テグレトール®)200〜600mg/日の経口投与を実施したが効果がなく,Diphenyl hydantoin(アレビアチン®)400〜600mg/日投与も試みたが効果を認めない.Fluphenazine maleate(フルメジン®)2.0mgを就床時服用,投与後2日目にて主訴消失を認めた.
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