臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VIII.血液・造血器疾患
薬物療法のポイント
162.抗血小板剤の適応と使用法
降旗 謙一
1
,
安藤 泰彦
2
Kenichi Furihata
1
,
Yasuhiko Ando
2
1慶応義塾大学医学部・内科
2慶応義塾大学医学部・中検
pp.2446-2447
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218703
- 有料閲覧
- 文献概要
種々の血栓症や動脈硬化症は,いったん完成されると治療が困難であり,予防的治療が望ましい.近年.これらの疾患や病態の発生および進展に血小板が関与することが明らかになるにつれ,抗血小板療法が注目を浴びてきた.抗血小板剤は,経口抗凝固剤に比較し重大な出血を引き起こすことが少なく,検査による投与量の調節も不要で長期間の投与が容易であるが,一方,有効性に関する評価が必ずしも一致せず,また長期間の投与で他臓器に及ぼす影響にも疑問があり,今後の検討が必要である.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.