臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
II.神経・筋疾患
問題となるケースの治療
35.脳卒中急性期に血圧が高いとき
成冨 博章
1
Hiroaki Naritomi
1
1国立循環器病センター・脳循環研究室
pp.2148-2149
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218576
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脳卒中急性期の患者で,収縮期血圧が200mmHgを越すような例を見ることは少なくない.このような症例の診療に際し,まず必要なことは,その疾患が高血圧性脳出血(またはクモ膜下出血)であるか,脳梗塞であるかを,明確に鑑別診断することであろう.両者のいずれであるかによって血圧管理のしかたは大きく異なるからである.以下,この両者が鑑別されたうえでの血圧管理について述べる.
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