診断のポイント
最小血圧の高いとき
戸嶋 裕徳
1
1久留米大内科
pp.473-474
発行日 1968年4月10日
Published Date 1968/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202170
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最小血圧,つまり血圧測定中に聴こえる血管音が消失する第5音が,90mmHgをこえるとき最小血圧が高いと考える。ただし,第4音と第5音の差が10mmHgあるときには第4音(血管音が急に小さくなる点)をもつて判断する。
同じく血圧が高いという表現がなされるにしそも,最高血圧だけが高くて最小血圧が高くないもの(収縮期性高血圧),最高血圧はたとえ高くなくても最小血圧が高いもの(拡張期性高血圧)では,その意味することはまつたく異なつている。前者は主として大きな動脈壁の弾性とか心拍出量に関係し,後者は細小動脈の末梢抵抗の増加による。
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