連載 母性内科の「め」 妊婦・授乳婦さんのケアと薬の使い方・14
血圧が高いってダメなんですか?(後編)
三島 就子
1,2,3
1東京都立多摩総合医療センター救急・総合診療センター
2東京都立多摩総合医療センター総合内科
3国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター母性内科
pp.1519-1524
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226464
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症例(前回のあらすじ)
40歳のHさんには8歳の女児と5歳の双子の男児がいます.今回4人目を自然妊娠で授かりましたが,近医の産婦人科で高血圧であることが判明し,周産期センターのある当院での出産を勧められ,妊娠7週で母性内科外来を紹介受診しました.
診察時,血圧138/88mmHgとすぐに治療を要する状態ではなく,自宅での血圧測定を行うように指示され,血圧は123〜135/70〜80mmHgと安定していました.
妊娠11週,再度母性内科外来を受診し,低用量アスピリン(low dose aspirin:LDA)の内服が開始されました.
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