臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
II.神経・筋疾患
薬物療法のポイント
25.神経筋疾患に対する筋弛緩剤の使い方
渡辺 誠介
1
Seisuke Watanabe
1
1千葉県立衛生短期大学
pp.2122-2123
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218566
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筋弛緩剤の種類
筋弛緩剤には大脳から筋までさまざまなレベルに作用するものがある.歴史的に古いのは神経筋接合部に働くクラーレで,現在でも合成のツボクラリン(アメリゾール®)や類似作用のスキサメトニウム(サクシン®)が麻酔科で使用されている.
痙性麻痺による尖足で歩行時にクローヌスが誘発されるような例では,プロカインやフェノールで脛骨神経ブロックを行うことがある.ブロックでは当然支配下の筋しか弛緩せず,知覚麻痺のための障害をみることもある.睡眠薬には筋弛緩作用があるが,眠気の強いものは日常生活に支障を来たして使えない.
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