今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方
呼吸器疾患
慢性呼吸機能低下患者の感染
谷本 普一
1
,
内田 好彦
1
Hiroichi Tanimoto
1
,
Yoshihiko Uchida
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.1866-1867
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218500
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慢性呼吸機能低下患者は,その低肺機能のために血液ガス異常をきたし,慢性呼吸不全状態を呈する.とくに慢性閉塞性肺疾患では,その気道過分泌のために慢性気道および気道・中間領域(気管支・細気管支)感染を起こしやすく,ウイルスや細菌感染により急性増悪となり,ただちに致死的な呼吸不全が生じる.慢性呼吸機能低下患者の呼吸器感染は,その背景にある重篤な呼吸不全のゆえに,迅速で適切な対応が必要である.
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