今月の主題 水と電解質
電解質異常の実際
高K,低K血症
浅野 泰
1,2
,
寺尾 統彦
3
Yasushi Asano
1,2
,
Norihiko Terao
3
1自治医科大学・循環器内科
2自治医科大学・透析室
3自治医科大学
pp.724-725
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218257
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Kは細胞内液の主要陽イオンで,細胞外液にはわずかしかなく,この分布からみればNaとまったく対照的なイオンである.臨床的には細胞内Kを直接測定することは困難なため,通常血清Kを測定して情報を得るが,血清Kが正常域内にあっても生体にとってはKの過剰あるいは欠乏状態にある場合もある.したがって血清Kに変化をみたら,すでに生体内総K量に相当の変化が生じていると考えるべきである.
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