キホンをシンプルに考える 体液・電解質・酸塩基平衡異常のとらえ方(第11回)
低K血症時の診療 K補正時には高K血症に注意する
安田 隆
1
1吉祥寺あさひ病院
キーワード:
Magnesium
,
Potassium
,
Potassium Chloride
,
高カリウム血症
,
低カリウム血症
,
食品中のカリウム
,
重症度指標
,
低マグネシウム血症
Keyword:
Hyperkalemia
,
Hypokalemia
,
Magnesium
,
Potassium
,
Potassium Chloride
,
Severity of Illness Index
,
Potassium, Dietary
pp.1025-1030
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017209352
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<KeyPoint>低K血症への対応ではまず原因を考え,原因と重症度に応じた治療を行う.早期にK濃度を増加したい場合やCl欠乏を伴う場合(嘔吐,利尿薬など)には塩化力リウム(KCl)を用いる.高K血症発症の危険性があるため,Kを補充する際にはできるだけ経口投与が望ましい.治療効果の予測は難しいため適切な経過観察が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017