今月の主題 水電解質と酸塩基平衡
水電解質異常の病態生理
高K血症
斉藤 郁夫
1
,
猿田 享男
2
1慶応大学保健管理センター
2慶応大学医学部・内科
pp.770-771
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220336
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血清K濃度は,1)摂取量と腎からの排泄量のバランス,2)細胞内外の分布の調節により,正常では3.5〜5.0mEq/lの範囲内に保たれている.血清K濃度が5.0mEq/l以上となると高K血症というが,その成因はKの摂取過剰と腎からの排泄の低下(図1),細胞外へのKの移動の亢進,細胞内へのKの取り込みの低下(図2)に大別され,これらが単独ないし,合併して起こる(表)1,2).
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