特集 診て考えて実践する―水・電解質管理と輸液
水・電解質異常の治療
高K血症と低K血症
鈴木 利彦
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌内科
pp.255-261
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107320
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎高K血症では,①K過剰摂取,②K排泄障害,③細胞内から細胞外へのK移動を考える.
◎高K血症をみたら,①心電図,②K値の再検,③治療の緊急性の判断を行う.
◎重篤な低K血症を認める場合は,必ず低Mg血症の可能性を考慮せよ.
◎低K血症におけるK投与の基本は安全な経口投与であり,経静脈投与ではKの濃度と投与速度に注意する.添付文書上はK濃度:40mEq/L(4mEq/生食100mL), K投与速度:20mEq/時以下.
◎治療効果は予測できないため,K補正時は頻回の採血が必要である(検査頻度の強いエビデンスはないが,高K血症では5.9mEq/L以下,低K血症では2.5mEq/L以上になるまでは1時間ごとが望ましい).
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.