グラフ 肺癌を疑うX線像
症例編・2
閉塞性肺炎像
西脇 裕
1
,
西山 祥行
2
,
北谷 知己
3
,
松山 智治
3
Yutaka Nishiwaki
1
,
Hiroyuki Nishiyama
2
,
Tomoki Kitaya
3
,
Tomoji Matsuyama
3
1国立療養所松戸病院・内科
2国立療養所松戸病院・外科
3国立療養所松戸病院
pp.630-635
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218236
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右下肺野に無定形な異常影が,ちょうど,下幹を要として,扇のように拡がっているが,肋骨横隔膜角および縦隔側には及んでいない.下葉の構造(肺紋理)は認められない.横隔膜の挙上,肋骨横隔膜角の鈍化,横隔膜ドームの変形を認める.またドーム以下の濃度が非常に高く.横隔膜が平坦化していることより右下葉の容積減少がうかがえる.以上より,右下葉のとくにS9+10の閉塞性肺炎を疑った.
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