グラフ 肺癌を疑うX線像
症例編・8
びまん性散布性陰影
西山 祥行
1
,
西脇 裕
2
,
北谷 知己
3
,
松山 智治
3
Hiroyuki Nishiyama
1
,
Yutaka Nishiwaki
2
,
Tomoki Kitaya
3
,
Tomoji Matsuyama
3
1国立療養所松戸病院・外科
2国立療養所松戸病院・内科
3国立療養所松戸病院
pp.1754-1758
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218483
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びまん性散布性陰影とは,胸部X線写真上両肺野にわたり広汎にほぼ均等に散布した粟粒状・小結節状・網状の陰影をいう.このような陰影を呈する主な疾患としては,粟粒結核・慢性気管支炎・じん肺・サルコイドーシスなどがあげられるが,肺癌においても網気管支肺胞上皮癌・転移性肺癌(とくに甲状腺癌・前立腺癌・膵癌・肺癌などよりの転移に多くみられる)は同様の陰影を呈することがあり,常に留意しておく必要がある.
今回は細気管支肺胞上皮癌の1例と肺癌切除後経過観察中に同様の陰影を認めた1例を示す.
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