アメリカの医療 Via Air Mail
スタンフォード大学小児科における診療と教育(1)
辻本 愛子
Aiko Tsujimoto
pp.142-145
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218126
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Intensive Care Nurseryにみるアメリカの合理性
カリフォルニアの空は抜けるように青い.ウェストコーストのハーバードと言われる,ここスタンフォード大学はカリフォルニアの美しい自然の中にそのキャンパスを雄々と拡げている.その広さと美しさにスタンフォードを訪れる人々はみな一様に溜息をつく.私も昨年9月,日本より小児科の研究員としてはじめてこのスタンフォードの地を踏み,その豊かなキャンパスに目を見張った.面積8,200エーカー,中にはヨッティングのできる湖,2つのゴルフコース,アメリカンフットボールスタジアム,学生の居住する学生村などがあり,中心のキャンパス地域だけをドライブしてもゆうに40分はかかる.学生たちは便利な自転車を利用し,講義をうけるためにあちらのビルからこちらのビルへと移動する.歩いていては決して講義に間に合わない.こんなスタッフでスタンフォードの小児科はその主な機能をスタンフォードメディカルセンターとスタンフォード小児病院の2つに分けている.
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