今月の主題 心筋梗塞のハイライト
治療
NG-UK冠動脈内注入療法
西村 健司
1
,
延吉 正清
1
Kenji Nishimura
1
,
Masakiyo Nobuyoshi
1
1小倉記念病院・循環器科
pp.50-52
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218108
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心筋梗塞の発生原因として古くより血栓説があり,これを支持する多くの病理学的な報告があるが,近年,冠動脈造影法の進歩により,急性期の冠動脈像が得られるようになり,冠スパズムもまた,心筋梗塞の成立に重要な役割を果たしていることが明らかにされてきた.
さらに,この発生機序への接近は,単に診断領域における寄与のみならず,心筋梗塞に対する最も直接的な原因的治療を可能とした.すなわち,カテーテルを通じ冠拡張剤および血栓融解剤を冠動脈内に選択的に注入することにより,閉塞冠動脈を再開通させようとする試みである.
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