今月の主題 虚血性心疾患の最前線
トピックス
t-PA,Pro-UK
岡田 清孝
1
,
松尾 理
1
1近畿大学医学部・第2生理学
pp.2404-2406
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221367
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現在,血栓溶解療法にはUrokinase(UK)あるいはStreptokinase(SK)が使用されている.しかし,有効な結果を得るためには大量投与が必要で,そのため循環血漿中のfibrinogenをも分解させ,出血傾向を生じてしまう.最近の研究の成果により,新しい血栓溶解酵素としてtissue-typeplasminogen activator(t-PA)やPro-urokinase(Pro-UK)1)が実用化されつつある.両酵素はおもに血栓(fibrin)上でplasminogenをplasminに活性化するため,UKやSKよりも高い血栓溶解特性を示す特徴を有する.
本稿では,t-PAとPro-UKの構造と機能,および臨床治験成績について述べる.
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