今月の主題 心筋梗塞のハイライト
治療
急性期冠動脈形成術
遠藤 真弘
1
,
小柳 仁
1
Masahiro Endo
1
,
Hitoshi Koyanagi
1
1東京女子医科大学・日本心臓血圧研究所・外科
pp.53-55
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218109
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虚血性心疾患が致死に陥る3大危機は,①梗塞への移行,梗塞拡大,②ショックを含めたpowerfailure,③致死性不整脈である.これらの危機に対し,冠拡張剤,抗狭心症薬,抗凝固療法,線維素溶解療法,強心剤,利尿剤,抗不整脈剤,カテコラミン,血管拡張剤などの強力な内科療法を積極的に施行しても,これら3大危機に無力のことがあり,外科療法を必要とすることがある.
外科療法には表1に示すように,手術としてA-Cバイパス,梗塞後合併症に対する手術などがある.カテーテル療法として,PTCR(percutaneoustransluminal coronary reperfusion),PTCA(percutaneous transluminal coronary angioplasty),ペーシングなどがある.補助循環はIABPに代表される.
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