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特集 冠血流と心筋血流計測
冠血流計測
パルスドプラ法・1
Pulse Doppler法
Measurement of coronary artery flow using two-dimensional Doppler echocardiography
伏島 堅二
1
,
高原 善治
1
,
須藤 義夫
1
,
村山 博和
1
,
増田 善昭
2
,
稲垣 義明
2
Kenji Fusejima
1
,
Yoshiharu Takahara
1
,
Yoshio Sudou
1
,
Hirokazu Murayama
1
,
Yoshiaki Masuda
2
,
Yoshiaki Inagaki
2
1千葉県立鶴舞病院循環器科
2千葉大学医学部第三内科
1The Department of Cardiology, Tsurumai Hospital
2The Third Department of Internal Medicine, Chiba University School of Medicine
pp.707-714
発行日 1988年7月15日
Published Date 1988/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205283
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はじめに
断層ドプラ・エコー法は装置の進歩,改良が進み,心腔内のあらゆる部位での非侵襲的な血流の検出,分析が可能となってきている。冠循環系に関しては,以前から本法により大動脈・冠動脈バイパスグラフトの血流検出が行われていた1〜3)。さらに,従来観血的方法でしか検出できなかった冠動脈血流に関しても,我々は本法を用いて左冠動脈前下行枝の血流計測を行い,各種心疾患時の冠循環動態を明らかにしつつある4,5)。今回は断層ドプラ・エコー法による左冠動脈前下行枝の血流検出法の概要と,各種心疾患時における冠血流解析結果を報告する。なお冠状動脈バイパス手術では,従来の大伏在静脈グラフトに代わって,内胸動脈グラフトが良好な遠隔期開存性を示すことから注目を集めてきている。そこで特に前下行枝バイパスグラフト例では,これら二種類のグラフトとグラフトの吻合を受けた左冠動脈前下行枝の血流検出を行い,その血流動態からみた二種のグラフトの特性の違いにつき検討した。
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