今月の主題 内科医に必要な泌尿器科の知識
治療とその考え方
老人の排尿障害
小柴 健
1
Ken Koshiba
1
1北里大学医学部・泌尿器科
pp.2534-2535
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218076
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高齢化社会の進行とともに,泌尿器科領域においても老人の占める割合は年々増加しつつある.前立腺肥大症や前立腺癌はもとより,脳血管障害や末梢神経障害に伴う排尿障害も老人医療の領域ではゆるがせにできない問題となっている.一方これら排尿障害に対する根治的な保存療法はいまだなく,留置カテーテルや採尿器の使用にたよっている老人も少なくない.しかし可能なかぎりその原因を外科的に除去して,快適な熟年生活を営めるよう治療することは,泌尿器科医に課せられた重要な任務といえよう.
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