増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅳ.術後合併症とその管理
7.尿路系
排尿障害
西沢 理
1
,
水野 秀紀
1
,
柏原 剛
1
,
佐藤 智哉
1
Osamu Nishizawa
1
1信州大学医学部泌尿器科
pp.315-317
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903245
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1 はじめに
排尿障害を術後合併症として起こす手術は,子宮癌および直腸癌に対する根治的手術などの骨盤腔内手術が多い。骨盤腔内手術により膀胱および尿道に対する支配神経に損傷が起こり排尿障害が生じるが,患者側からみると術前には予想していない状態であり,術後合併症としての排尿障害に対する対策は重要である。
本稿では,子宮癌および直腸癌手術後の末梢神経損傷により生じる排尿障害を取り上げて,原因,病態,必要な検査,処置の順序で述べる。
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