ベッドサイドの看護
寝たきり老人の排尿訓練とADL確立を試みて
谷口 早苗
1
1玉造厚生年金病院
pp.54-60
発行日 1976年1月1日
Published Date 1976/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917790
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近年,増加の一途をたどっている脳血管障害患者のほとんどは,寝たきりであり,食事,衣服の着脱から排泄に至るまで家人の手を必要としている.
急性期を脱した後,患者は失われた身体機能に気付き,落胆し自立への意欲を失いがちである.そしてこのような患者をもつ家族の苦労は大変であり,特に排泄は,オムツに頼ったり,尿器の当てっ放しという状態に陥りやすく,その結果,褥瘡の誘因となったり,リハビリテーションを進めてゆく上に大きな障害となる.
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