今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床
臨床
骨ページェット病
林 泰史
1
Yasufumi Hayashi
1
1東京都養育院付属病院・整形外科
pp.1216-1217
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217840
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ページェット病はPaget J(1877)が骨変形を有する男性例を17年間にわたり観察,剖検し,「骨の慢性炎症の一型(変形性骨炎)」のタイトルで報告して以来,広く認められるようになった.本疾患は過剰な骨吸収にひき続き,過剰骨形成を伴うのが特徴で,骨組織像では層状骨のモザイク様病変と過度の血管新生や骨髄の線維化が特徴的である.骨代謝の面でみると現在判明しているいずれの代謝制御機構をも逸脱した局所的骨病変といえる.
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