症例
外陰ページェット病の1例
佐藤 博己
1
,
相馬 広明
1
Hiromi Sato
1
1東京医科大学産婦人科教室
pp.755-758
発行日 1967年9月10日
Published Date 1967/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203770
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はじめに
Pagetが始めて記載した乳房ページェット病の組織学的特徴はいわゆるページェット細胞といわれる明るい大型細胞が出現することである。そしてことに重要なのは本症に続発するといわれる下床の乳癌との関係であるが,その後も乳房外,たとえば腋窩・両性の外陰部にも乳房ページェット氏病と同様の臨床像および組織像を示す皮膚病変が認められるようになつた。
しかし乳房外ページェット病の病理発生や下床の癌との関連性については乳房ページェット病と異なる点が多いようである。
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