今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床
臨床
骨軟化症
下辻 常介
1
Tsunesuke Shimotsuji
1
1箕面市立病院・小児科
pp.1218-1220
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217841
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骨軟化症(またはくる病)は,骨の石灰化障害のために骨塩の沈着しない骨基質,すなわち類骨組織(osteoid seam)が過剰に形成される系統的な骨病変である.骨軟化症とくる病とは本質的に同一である.成長中の小児では,類骨組織の増加だけでなく,骨端軟骨の石灰化障害のため発育障害が主病像となり,くる病といわれる.一方,骨端軟骨の閉鎖以後,すなわち成長の完了した後で類骨組織の増加する場合が骨軟化症である.
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