今月の主題 カルシウム代謝の基礎と臨床
臨床
高カルシウム血症—癌に伴うもの
大畑 雅洋
1
Masahiro Ohata
1
1和歌山県立医科大学・高年病内科
pp.1212-1213
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217838
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高Ca血症は癌患者の10〜20%にみられ,そのうちの80%には骨転移が認められるが,残りの20%では骨に癌細胞を証明することはできない.一方,高Ca血症の最も多い原因疾患は癌である.骨転移のない高Ca血症の原因疾患となる癌のうちで多いのは,腎細胞癌,気管支癌,肝臓癌である.乳癌は一般的に骨転移による高Ca血症を起こし,その頻度が高い.
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