今月の主題 癌治療の最前線
化学療法
腫瘍の微小循環特性に基づいた昇圧化学療法
涌井 昭
1
,
佐藤 春彦
1
Akira Wakui
1
,
Haruhiko Sato
1
1東北大学抗酸菌病研究所・臨床癌化学療法部門
pp.1007-1010
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217785
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癌化学療法効果を増強する方策として,第1に,腫瘍実質に対して,第2に間質を介してのアプローチの重要性が指摘され,その考え方にそった研究が種々報告されている.前者は癌細胞自体に対する殺細胞効果増強へのアプローチであり,後者は主として,抗癌剤の癌巣到達性亢進に対する試みである.
近年,腫瘍の微小循環に関する研究により,以下の実験事実が示された2,3).
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