今月の主題 血清リポ蛋白の異常
リポ蛋白異常と各種疾患
膵炎
佐竹 克介
1
Katsusuke Satake
1
1大阪市立大学医学部・第1外科
pp.818-819
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217743
- 有料閲覧
- 文献概要
cholesterolやtriglycerideのような脂質は,血中では遊離脂肪酸を除いて蛋白と結合した型で存在し,可溶性になっている.この蛋白と結合した脂質をリポ蛋白と呼んでいる.したがって血中脂質の増加,すなわち高脂質血症は高リポ蛋白血症としてとらえられる.
1864年Speck1)が高脂質血症と急性膵炎の合併症例を記載して以来,欧米ではその合併率は4〜38%と報告されているが,本邦での報告は稀である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.