今月の主題 血清リポ蛋白の異常
リポ蛋白異常と各種疾患
脂肪肝
古賀 俊逸
1
,
辻 裕二
1
Shunichi Koga
1
,
Yuji Tsuji
1
1九州大学医学部・第3内科
pp.820-821
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217744
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正常肝の脂肪量は,その湿重量の2〜4%,乾燥重量の4〜8%であり,その約2/3はリン脂質である.正常肝では組織学的に脂肪の存在を認めることはできないが,脂肪量が肝の乾燥重量の10%位になると顕微鏡下に脂肪滴を認めるようになる.通常,顕微鏡下に観察される肝細胞の約半数以上に脂肪滴を認める場合に脂肪肝と呼ばれており,生化学的には肝にトリグリセライドが蓄積した状態である.
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