今月の主題 リハビリテーションの現況
治療法
言語治療
柴田 貞雄
1
Sadao Shibata
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.412-413
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217662
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言語行動のシステムとその障害
言語の行動を以下の5つの経路に分ける(図).
①話された言葉(音声記号)が聴器を通って大脳の言語中枢へ到達する.
②言語中枢において,音声記号(〔RINGO〕という音)から対応する概念("赤くて丸くて甘ずっぱい果実")を想起する.
③②と反対に,ある概念を想起し,それに対応する音声記号をプログラムする.
④プログラムに従い発声発語器官を動かして,その音声記号を実現する(構音).
⑤聴覚的にフィードバックする.
経路②,③ではさらに語と語を統合して文を作る(構文)機能を持ち,より複雑な概念を組み立ててゆく.
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