今月の主題 感染症と免疫
感染症の診断
発熱の鑑別診断
町野 龍一郎
1
Ryuichiro MACHINO
1
1小川赤十字病院
pp.210-212
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217614
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医師を訪れる患者は,まず体温を測ることによって大きく平熱患者と発熱患者に分けられる.さらに発熱の程度により,微熱,中等熱,高熱に区別される.第一線の実地診療では,1〜3日の短期間の発熱が大部分であるが,4日以上発熱が続けば,体温表を作ることが望ましい.
一方,体温表はおおまかに平熱性熱型,微熱性熱型,中等熱性熱型,高熱性熱型に分類される(表1).それぞれの熱型は,それぞれの疾患群と結びつく性質がある(図1).これが熱型による鑑別診断の基礎である.
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