今月の主題 内分泌疾患—今日の知識
境界領域
Transsphenoidal Microsurgery
景山 直樹
1
,
桑山 明夫
1
Naoki KAGEYAMA
1
,
Akio KUWAYAMA
1
1名古屋大学医学部・脳神経外科
pp.44-45
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217583
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近年radioimmunoassayの発達とともに,従来は少ないと考えられていたホルモン過剰分泌性下垂体腺腫が,実は全下垂体腺腫の2/3以上も存在することが判明するとともに,内分泌検査によって腺腫の小さいもの(直径10mm以下のものをmicroadenomaと呼ぶ)が多数見つかるようになった.このような小さなものはトルコ鞍内に限局しているので,従来行われていた開頭術では発見困難であった.このような要求に対応できる手術法として現われてきたのが,いわゆるHardy法(sublabial rhinoseptal transsphenoidal approach)である.
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