視座
Microsurgeryの発達
岩原 寅猪
1
1慶応義塾大学
pp.477
発行日 1976年6月25日
Published Date 1976/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905353
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10年ばかり前アメリカにいつたとき,マウントサイナイ病院でmicrosurgeryの設備をみて,これを早急にわが国に導入しなければならないと思つたことである.当時ようやく勃興してきていた手の外科には是非採り入れなければならないと考えた.
これよりさき,奈良医大の恩地裕教授(1958)はすでに,動物実験的に切断肢の再接着に成功しておられた.切断肢指の再接着は顕微手術的に処理することによつて成功率をたかめ,あるいは成功を確実にすることができる.
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