図解病態のしくみ 消化器疾患・22
Parenteral & Enteral Nutrition(1)—飢餓と外傷時の代謝
松枝 啓
1
Kei MATSUEDA
1
1国立病院医療センター・消化器内科
pp.2125-2130
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217555
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臨床栄養学の最近のめざましい進歩に伴い,種種の疾患における栄養不良状態の改善をはかることが,原因疾患の治療効果を上げるのみならず,合併症を予防するうえで最も重要な臨床上の課題の1つであることが明らかになってきた.とくにProtein-Calorie Malnutritionの概念が臨床に導入され,またその病態生理が明らかになるにしたがって,患者の栄養不良状態の評価の進歩がもたらされ,より合理的な治療が可能になってきた.
とくに,Total Parenteral Nutrition(TPN)やElemental Diet(ED)に代表されるParenteal & Enteral Hyperalimentationが開発されて以来,種種の疾患におけるProtein-Calorie Malnutritionの治療が効率よく施行できるようになり,その臨床的意義は測りしれないものがある.
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