臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
大血管病変
扉
町田 喜久雄
1,2
Kikuo Machida
1,2
1東京大学医学部
2東京大学医学部・中央放射線部
pp.2157
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217473
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全身CT(computed tomography)の臨床的有用性は,次第に認識されつつあるが,大血管病変の診断においても有力な診断手技となりつつある.とくに大動脈瘤の診断などについては,すでにいくつかの報告もあり1〜4),従来の放射線診断と異なった情報を非観血的に提供してくれる利点を有している.
周辺の臓器も同時に描出されるので,血管病変とそれら周囲臓器との関係もよく理解できる.動脈と関係の深い静脈も同様に描出されるので,上・下大静脈の状態の診断にも使用することができる.動静脈の太い枝もある程度描出するので,それらの病変も時に診断することができる.肺動静脈病変も,時に診断することができる.
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