今月の主題 腹部エコー法の現況—癌診断を中心に
超音波の新しい応用
腹部腫瘍における超音波映像下の吸引細胞診
唐沢 英偉
1
,
五月女 直樹
1
,
三木 亮
1
,
上野 高次
1
,
大藤 正雄
2
Eii KARASAWA
1
,
Naoki SAOTOME
1
,
MIKI MAKOTO
1
,
Takatsugu UENO
1
,
Masao OTO
2
1国立横浜東病院・内科
2千葉大学医学部・第1内科
pp.1185-1187
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217248
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腹部腫瘍の診断は,従来の放射線および内視鏡検査法に加え,超音波,CTなどの新しい画像診断法の導入により,より確実になっている.しかし,これらの検査法によって,腫瘍の存在部位や大きさの診断ができても,癌であるか否かの確定診断の困難な症例がみられる。このような症例に対して,細い針を用いた生検法により腫瘍細胞を採取し,病理学的検索をすることの有用性は,すでに認められるところである.
腫瘍が触診できる場合の穿刺は容易であるが,深い部位にあったり,穿刺目標が小さい場合に確実に穿刺することは必ずしも簡単ではない.
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