図解病態のしくみ 消化器疾患・16
大腸憩室症(3)—治療
松枝 啓
1
Kei MATSUEDA
1
1国立病院医療センター・消化器内科
pp.653-657
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217131
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先々月号および先月号で述べたような大腸憩室症の病態生理が解明されるに従って,その治療法も大きく変貌してきた.すなわち,以前は低残渣食が治療の主流を占めたのに対し,現在ではむしろ高残渣食が治療のために使用されており,病態生理に基づく合理的なアプローチと考えられている.本号では,このような大腸憩室症の治療を,①合併症を伴わない大腸憩室症(Diverticulosis),②大腸憩室症からの出血(Diverticular Bleeding),そして,③大腸憩室炎(Diverticulitis)の各々について最近の知見も含めて述べたい.
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