消化管憩室の最近の話題
大腸憩室 大腸憩室出血の診断と治療
仲地 健一郎
1
,
井口 幹崇
,
山本 康英
,
出口 久暢
,
加藤 順
,
一瀬 雅夫
1和歌山県立医科大学 第二内科
キーワード:
Barium
,
Epinephrine
,
インターベンショナルラジオグラフィー
,
血管造影
,
大腸内視鏡法
,
結腸憩室症
,
消化管出血
,
放射性核種イメージング
,
内視鏡的止血
,
病巣内投与
,
外科用固定用品
,
腹部CT
Keyword:
Angiography
,
Colonoscopy
,
Epinephrine
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Radionuclide Imaging
,
Injections, Intralesional
,
Radiography, Interventional
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Diverticulosis, Colonic
,
Surgical Fixation Devices
,
Barium
pp.437-444
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016223470
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近年,大腸憩室症の増加と,出血のrisk factorである抗血栓薬やNSAIDs内服例の増加により,大腸憩室出血自体も増加してきている.また憩室出血は,前駆症状もなく突然の血便で発症することが多いため緊急的対応を迫られる.診断・治療には造影CT,血管造影,出血シンチグラフィ,バリウム充?法,大腸内視鏡がある.最近はバンド結紮術が止血術として用いられてきている.しかし,出血部位の特定や止血が意外に困難であり,再出血もしばしば認められるため,診断方法と治療方法の短所長所を認識し,患者の全身状態を把握しながら適切な診断と治療法を選択し対応すべきである.
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