今月の主題 臨床栄養学—最近の進歩
トピックス
アルコールと栄養
石井 裕正
1
Hiromasa ISHII
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.592-593
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217109
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エチルアルコール(以下,アルコール)が,カロリー燃焼計で燃えたときに,1gにつき7.1kcalを生じ,このカロリーは糖質や脂質から生ずるカロリーと同じように効率よく体内で利用されることが,19世紀末(Atwaterand Benedict,1896)以来知られているが,その後の数多くの研究から,アルコールからのカロリーは必ずしも生体内で能率よく利用されないことがわかってきた.本稿ではカロリー源としてのアルコールの意義について二,三の考察を加えてみたい.
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