今月の主題 内科医に必要な救急治療
救急のためのモニター
危険な不整脈
早川 弘一
1
,
藤井 裕之
1
Kohichi Hayakawa
1
,
Hiroyuki Fujii
1
1日本医科大学・第1内科
pp.912-913
発行日 1983年6月10日
Published Date 1983/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218294
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心電図モニターが必要な場合
心室細動,心室頻拍,急性高度房室ブロック,長い洞休止が予測される場合には心電図モニター(連続監視)が是非必要である.これら致死的不整脈の発生しやすい状態としては,急性心筋梗塞,心筋炎,重症心不全,心臓術後,ショック,低酸素血症,アシドーシス,電解質異常などがある.原因がはっきりしないが,最近頻繁にAdams-Stokes発作をくり返す場合にも心電図モニターが適用される.さらに,広範囲な急性心筋梗塞,心筋炎,心筋症などでにすで心収縮の低下している場合には,心房細動,発作性上室性頻拍,軽度の徐脈がこれに加わると血行動態は急に悪化することがあるので,この場合にも心電図モニターが必要となる.
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