臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VIII.免疫・アレルギー疾患
ルポイド肝炎 VS ウイルス肝炎
鈴木 宏
1
Hiroshi SUZUKI
1
1山梨医科大学・内科
pp.2030-2031
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216863
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ルポイド肝炎と鑑別が必要なものは,ウイルス肝炎のなかでも慢性活動性肝炎(chronic activehepatitis,CAH)である.欧米ではCAHのなかにルポイド肝炎を含あていることが多い.わが国ではルポイド肝炎が少ないこともあって,CAHとは区別している.なお,臨床所見および検査所見がルポイド肝炎に一致しているものを自己免疫性肝炎あるいはactive chronic hepatitis(Mackay)として総称し,LE細胞現象陽性のもののみをルポイド肝炎と呼ぶ考えもある.ここでは主としてルポイド肝炎と肝炎ウイルスに起因するCAHの鑑別について述べる.
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