臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
I.循環器疾患
心筋梗塞 VS 解離性大動脈瘤
太田 怜
1
Satoshi OHTA
1
1三宿病院・循環器科
pp.1834-1835
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216776
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なぜ鑑別が問題となるか
この両者は,成人に多いこと,高血圧者に多くみられること,突発する劇しい胸痛が主徴であること,いずれも重病感があるという点で,常に鑑別のcompetitorとなる疾患である.ただし頻度は,心筋梗塞のほうが解離性大動脈瘤よりは,はるかに多いので,このような場合は,まず心筋梗塞を考えるのが原則であろう,ただし,解離性大動脈瘤のことも考えておかなければ,時に誤診のもとになる.
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